リタイア世代には、頼れる公共サービス・準公共サービス・施設などが用意されています。
でも、こんなことを思ったりしませんか?
- どこで、何をしてもらえるのか、区別が全然つかない・・・
- 介護認定がないシニアは、サービスが受けられないんじゃない?
- そもそも、どんなサービスがあるのかわからない!

そこで、代表的な3つ「自治体」「社会福祉協議会」「地域包括支援センター」の違いとサービス内容を、まとめて解説します!



うまく使い分けて、いっぱい利用しちゃおうっと。
自治体:公的サービスのハブ空港!


公的なサービスとは、税金や保険料を使って行われる援助のこと。価格のお値打ちさが大きな魅力ですよね。
これまで頑張って支払ってきたのですから、ぜひともその恩恵は受けたいものです。
市区町村は、そんな公的サービスのハブ空港!
望むサポートを得るにはどこへ行けばいいのか。
何をすればいいのか。
その窓口と私たちをつなげてくれる場所です。
迷ったらまずは市区町村へ!かる〜い気持ちで聞いてみましょう。
- 医療費のサービス
- 高額療養費制度:病院等の窓口で、支払いが自己負担限度額を超えると、超えた分が後から払い戻される。
- 医療費控除:年間で支払った医療費が一定額を超えると、税金が軽くなる制度。
- 住居のサービス
- 高齢者世話付住宅(シルバーハウジング)の提供や公営住宅の入居基準の緩和など
- 高齢者虐待のサービス
- 相談窓口の用意、通報システムや関係機関との連携を整えている。
- 交通費のサービス
- 敬老パスなど、公共交通機関を無料または格安で自由に乗り降りできる定期券の配布。
- 介護保険のサービス(原則、要介護・支援認定を受けた方のみ)
- 費用の1〜3割負担で受けられる。
- 施設への入所や、通いで入浴やリハビリを受けられる。
- 自宅にて家事や食事、入浴などの日常生活サポート。
- 車椅子やベッドなどの福祉器具をレンタルサポート。
- 介護保険外のサービス(65歳以上なら、介護や支援認定がなくてもOK)
- 介護保険では対象にならないサービスが受けられる。
- (例)T字杖の支給、雪かきの手伝い、ペットのお散歩、温水プールの利用補助券など
- 介護保険では対象にならないサービスが受けられる。
- 楽しめるサービス
- 同世代と交流が持てるシニア専用の施設。
- もう一度学生に戻り、新しい知識を学べるシニア大学
サービスは市区町村が窓口の場合もあれば、社会福祉協議会など別の窓口につなげてくれることもあります。
また①以外のサービスは、市区町村ごとで内容や料金が違う点に注意です。市区町村の規模によっては用意出来ないものや、地域の特性によっても違ってくるからです。
まずはお住まいの市区町村に、確認してみましょう。



市区町村のウェブサイトに、必要な情報は全部のってるよ〜!!


社会福祉協議会:官民が協力して、みんなをサポート!


社会福祉協議会は民間の組織です。
しかしその設立は「社会福祉法」により定められているため、民間でありながら他にはない公共性の高いサービスを提供してくれます。
しかも行政(国や都道府県、市区町村)にはない、柔軟性をあわせ持っているところが魅力!
その対象はリタイア世代だけでなく、障害のある方や子どもたちなどを幅広くサポートしています。
- 日常自立支援事業
- 福祉サービスの利用手続きや、お金の管理などを、専門員がお手伝いしてくれるサービスです。
- 要介護・支援認定がなくても利用OK!
- 相談は無料ですが、サービス利用は有料です。
- 生活福祉金の貸付
- 緊急でお金が足らない時、入院費が足りない時などに、お金を借りることができます。
- 65歳以上が対象ですが、用途によっては他にも制限があります。
- 介護保険外サービス
- 要介護・支援認定がなくても、食事や外出の手助けなど日常生活のサポートを受けることができます。
- NPOやボランティアさんにより、低価格(無料の場合もあり)で利用することが可能です。
- サービスの内容は各社会福祉協議会で違います。
- 社会福祉協議会の7割が、リタイア世代専用のサロンを用意しています。
- 相談の受付
- 社会福祉協議会の8割が、ジャンルを問わない無料相談を実施しています。
- 福祉サービスに対する苦情の受付
- ホームヘルプやデイサービスなどの福祉サービスに対する苦情が対象です。
- 都道府県の社会福祉協議会が、無料での相談を受け付けています。
また、社会福祉協議会はサービスを受けるだけの場所ではありません。
リタイア世代がボランティア活動に参加して、サポートする側にまわることもできるんですよ!



お互い助け合い支え合うのが、社会福祉協議会STYLE!


地域包括支援センター:シニア専門の頼れるサポーター!


地域包括支援センターは、リタイア世代専門のサポート施設!
利用できるのは65歳以上の方とその家族のみになります。
暮らしの相談から介護まで、リタイア世代の生活支援をワンストップで引き受けるのが特徴!
自分に合ったサポートは何か、受けるためにはどうすれば良いのかも、しっかりコーディネイトしてくれます。
なぜなら地域包括支援センターの目的は、リタイア世代が可能な限り住み慣れた地域で、自分らしい暮らしを人生の最期まで続けられるようにすることだからです。
- リタイア世代の悩み事に無料相談
- 日常生活の不安から介護のことまで、幅広く受け付けてくれます。
- 介護に初めて直面した家族の方の相談にも乗ってくれます。
- リタイア世代の権利を守り、助ける
- 詐欺や虐待などのトラブルが起きたとき、リタイア世代が自分を守るためのアドバイスや手助けをしてくれます。
- 自分の状態を教えてくれる
- 基本チェックを受けることで、心身の健康状態を知ることができます。
- 介護状態にならないための予防法を伝授
- 健康な方に向けて、介護予防の体操や栄養の取り方などをレクチャーしてくれます。
- 介護保険サービスです。
- 介護状態を軽いままで維持するお手伝い
- 基本チェックの対象者と要支援認定者は、訪問、通所、生活支援、予防サービスが受けられます。
- 介護保険サービスです。
- 頼れる専門家によるサポート
- 介護プランを練ってくれるケアマネージャーのほか、社会福祉士さん、看護師さん、保健師さんなどのプロフェッショナルが専門性を活かしつつ、連携をとってサポートしてくれます。
- 介護時こそ本領発揮!本人&家族をまとめてフルサポート
- 介護保険やその他の福祉サービスについて、専門家からアドバイスをもらえます。
- 申請などの具体的手続きもサポートもしてもらえます。
- 当人の状態と希望に沿ったケアプランを立ててくれます。
地域包括支援センターは、各市区町村に必ずひとつ以上設置されています。しかし、どこのセンターでも受け入れてもらえる訳ではありません。
自分の家から一番近いところが、あなたの地域包括支援センターなのです。



65歳を超えたら、一度は訪ねてみることをオススメします!
介護が必要になったら、力を借りることになるからです。


まとめ:上手に使い分けて、サービスを最大限利用しよう!


今回は市区町村(行政)と社会福祉協議会、地域包括支援センターの違いをリサーチしました。
注目ポイントは3つです。
- 自治体
- 公的サービスの情報が全部わかる場所。迷ったらまずは市区町村へ!
- 社会福祉協議会
- 立場が弱い人たちの味方!無料相談や資金援助などをご用意。
- ボランティアと連携し、介護保険外サービスを無料または低価格で提供してくれる。
- 自分が助ける側に回ることもできる。
- 地域包括支援センター
- リタイア世代だけを専門にサポートしてくれる所。
- メインは介護だが、それ以外の相談にも対応してくれる。
- 介護予防にも力を入れているため、健康なシニアもそのサービスが受けられる。
これらに共通するのは、次の1点。
向こうからは、決して、何も言ってこない!
自分からアクションを起こさないと、せっかくのサービスも知らずに終わってしまいます。
電話をかける、ウェブサイトを見る、直接行く。どんな方法でもOKなので、かる〜い気持ちで問い合わせてみましょう。
特に市区町村が用意している公的サポートを受けるのは、国民の権利でもあります。
義務を果たしてきた私たち!
堂々と権利を受け取り、使ってやろうじゃありませんか。



今回は以上です!ありがとうございました。

