【知っとこ!】社会福祉協議会の高齢者福祉サービスや取り組みを知ろう!

社会福祉協議会について、知っておこうと思いついた若い女性とぷるるの絵

社会福祉協議会、ご存知ですか?

  • 高齢者用のサービスがあるって、本当?
  • 困った時にお金を貸してくれるって、本当?
  • どんな相談にも乗ってくれるって、本当?


本当だったら、ぜひ助けてほしいですよね!でもなぜだか情報があんまり出回っていないんです。

そうなんだよー、何ができるの、どう利用したらいいの??

うちの母もそう言って、まだ使ったことがありません・・・
そこで今回は社協について、ばちっとリサーチしてきました!

目次

高齢者福祉の取り組み・・・こんな時に利用しよう!

相談する女性と、それを笑顔で受け止める相談員&ぷるるのイラスト


社会福祉協議会は高齢者はもちろん、障がいのある方や子育てで大変な方など、助けが必要なら年齢問わず幅ひろ〜くサポートしてくれます!

ここでは65歳以上のリタイア世代へのサービスを、まとめて説明いたしします。


相談があるとき

お金の問題や介護について、または日常の生活に助けが欲しいなどの困りごとを、原則無料で相談できます。
プライバシーの保護を大事にしているので、相談内容や自分が相談者だとバレる心配はありません。


全国で82.5%の社会福祉協議会が、ジャンルを問わず相談を受け付けています。

誰かと交流したいとき

新しいことを学びたい、知り合いを増やしたい、楽しい時間を過ごしたい!
そんな時には『サロン』があります。

趣味の講座やトレーニングルーム、図書室や温泉浴場などを、無料または低価格で使うことができるのです。

全国で78.9%の社会福祉協議会が、このようなシニア専用サロンを用意していました。

ちょっとしたサポートが欲しいとき

スーパーでの買い物が大変になった、食事を毎日作るのは辛いなど、ちょっとした助けを借りたい時、ありますよね。
でも介護認定ではないから、保険による生活援助サービスは受けられない・・・。

そんな場合も、社会福祉協議会なら大丈夫!

介護保険外で日常生活サポートを行なっています。つまり要支援や要介護認定がなくても頼れるということ。
低価格ですし、サービスによっては無料で受けられることもあります。

社会福祉協議会はボランティアとの連携も充実しているため、心強いです。
サービスの一覧はこちらから。

*もちろん介護保険サービス事業も行なっています。

情報が知りたいとき

望むサポートが近くの社会福祉協議会にはなかった・・・そんな時はどうしたら良いでしょうか。

もしかしたら、別の場所で助けが借りられるかもしれません。
社会福祉協議会には、さまざまな福祉の情報が集まっていますから、これを利用しないのはもったいない!

誰もが高齢者になるのは初体験。暮らす街がどんなサポートを用意してくれているか、意外と知らないものです。

社会福祉協議会は福祉デパートの総合受付みたいなもの。気軽に聞いてみましょう。

役に立ちたい、働きたいとき

社会福祉協議会の多くは、ボランティアの募集や活動プログラムを用意しています。
また、シニア就活のお手伝いをしてくれる社協もありますよ!

「退職はしたけれど、まだまだ人の役に立ちたい!」

「少しお小遣いが欲しいから、アルバイトでもしようかな?」

そんな時にも、力強い存在です。

高齢者サービスの一覧・・・具体例を知ろう!

「お手伝いします」の旗を持つぷるるの周りで、車椅子の貸し出し、車での移動、お掃除、雪かきのサポートをする人々のイラスト

社会福祉協議会のサポートには2種類あります。

  • どこの社会福祉協議会でも、受けられるサービス
  • 社会福祉協議会ごとに、違うサービス

それぞれの中身について、調べてきました〜!

共通のサービス:貸付や相談窓口、金銭管理サポート

日常自立支援事業:金銭管理などをサポート!

  • 福祉サービスを利用したいけど、手続きがよくわからない。
  • 銀行に行ってお金をおろしたいのに、自信がなくなってきた。
  • 大切な書類をしまった場所を、ついつい忘れてしまう。

このような時は各市町村の社会福祉協議会で、手続きを代わりにする、お金の管理を手伝う、大切な書類を預かるなどのサービスが受けられます。

介護認定は、必要ありません。

入院中やホーム入所中もご利用できます。

相談は無料ですが、サービスは有料です。

日常自立支援事業説明パンフレット(全国社会福祉協議会)

福祉サービスに対する苦情や相談の受付

受けている福祉サービスについて苦情がある時は、まず自分たちで解決することが基本です。

利用している人と、サービスする事業者の間で話し合ったりね!

しかし、それでは解決できない場合もありますよね。
そんな時は、各都道府県の社会福祉協議会に相談をすることができます。

相談は無料ですから、自分一人で抱えずに問い合わせてみましょう。

生活福祉金の貸付:緊急小口資金など

市町村の社会福祉協議会では、お金を借りられない方に対して貸付相談から返済完了まで継続して助けてくれます。

65歳以上が対象となります。

  • 福祉資金:引越しの費用が足りない、入院費が足りない、家を改修するお金がない時など。
  • 緊急小口資金:緊急で生活費が必要な場合に、10万円を上限に借りられます。
  • 不動産担保型生活資金:今暮らしている家を担保に、生活資金を借りることができます。

①と③は、連帯保証人を立てる場合は無利子、連帯保証人を立てない場合は年1.5%となります。
ただし、貸付には年齢以外にも制限がある点に注意です。まずは相談をしてみましょう。

介護保険外サービス一覧

社会福祉協議会の多くは、要支援・要介護認定がなくても利用できるサポートを用意しています。
地元にあったサービスでリタイア世代を助けてくれる、心強〜い味方なのです。


具体的なサービスを、一覧にまとめてみました。

サービス名割合サービス内容
食事52.2%65歳以上の一人暮らし、または高齢者のみ家庭の自宅へ夕食を配達する。
週5回まで、1回400円(さいたま市)
移動35.0%通院や病院等でのリハビリなどに交通機関の利用が困難な方々に対して、無料でリフト付き車輌を運行(盛岡市)
敬老金品給付16.9%米寿(満88歳の誕生日)を迎えた人に祝品を贈呈(東京都 渋谷区)
買い物支援14.6%ボランティアが日々の買い物を行う。週1利用で1回100円(高崎市)
電話による声かけ12.6%65歳以上のひとり暮らしの方等に、訪問員が週1回ほど電話での安否確認を行う。
無料(前橋市)
寝具乾燥消毒8.5%専用の車両で寝具の乾燥や消毒をしてくれる(函館市)
福祉機器
リサイクル
8.1%家庭で不要の車いすを引き取り、介護保険制度や障害福祉サービスを利用できない方、けがや病気などで車いすを必要としている方に一時的に車いすを貸し出し(つくば市)
緊急通報システムの
設置・運営
7.7%65歳以上の方への緊急通報装置とペンダント型発信機の貸与。
24時間いつでも受信センターに通報され、緊急連絡先への連絡や救急車の手配などが行われる。
月2,750円から(東京都太田区)
その他ゴミ出しや草むしり、買い物への同行など日常のちょっとしたお手伝い。
10分100円(郡山市)
満77歳以上の単身高齢者世帯で、支援が必要な人の大掃除をお手伝い。無料(熊谷市)
社会福祉協議会の会員で、歩行が困難な方への車椅子貸し出し。無料、90日以内(春日部市)
65歳以上の歩行に不安のある方に対して杖を支給。無料(東京都足立区)
除排雪が困難なひとり暮らし高齢者等に対し、玄関前から公道出入口までの除排雪を行う。無料(函館市)
高齢ひとり暮らし、高齢者夫婦世帯の方で頼れる人がいない方に、地震用の転倒防止装置の取り付けサービス。取付器具実費のみ(春日井市)
おおむね60歳以上の方に、初心者向けのスマホ体験教室を開催。無料。(枚方市)
サービス名と割合:平成30年度市区町村社会福祉協議会活動実態調査結果 P102より

表に載っているのはあくまで一例だよ!
サービス内容や料金は、各社会福祉協議会によって違うからね〜

まずはお近くの社会福祉協議会に問い合わせるのが確実です!

社会福祉協議会のしくみ・・・根拠法や設置義務など

社会福祉協議会の組織階層をトナカイに置き換えて表現しているイラスト

社会福祉協議会ってなに?

社会福祉協議会は、『社会福祉活動を推進することを目的』とした民間の団体です。

対象が幅広いので活動内容は公共性が高いです。でも国や都道府県、市区町村ではできない柔軟性のあるサービスが特徴

ただ、社会性の強い活動内容なので、民間企業や地域の人々だけではむつかしい点もあります。
そこで行政と連携して、活動の幅を広げたりしています。

市区町村社会福祉協議会の会長は、その53.7%が大学教授などの学識経験者なんですよ。

もと行政のトップがなる場合も12.8%あったよ〜

地域に暮らす人たち、社会福祉関係者、保健・医療・教育などの機関が参加し協力し合いながら、誰もが住み慣れたまちで安心して生活できる街づくりに取り組んでいこうが、コンセプトなんですね。

団体の根拠は?

社会福祉協議会の設立は「社会福祉法」。つまり法律で設置することが規定をされている団体なのです。

資金源は?

社会福祉協議会の運営資金は主に4つあります。

  • 行政からの補助金や受託金
  • 地域の人々からの会費
  • 寄付金
  • 共同募金

介護保険事業では、介護保険収入を活用します。

組織のしくみは?

社会福祉協議会の組織は、3つに分かれています。私たちが主に利用するのは、市区町村の社会福祉協議会です。

  • 全国社会福祉協議会:全国の社会福祉協議会をつなぎ、調整するまとめ役。
  • 都道府県社会福祉協議会:市町村の社会福祉協議会を通じて、より広い範囲での福祉活動を行います。
  • 市区町村社会福祉協議会:私たちが実際に頼ることになるところ。具体的な助けやサービスを担います。

市区町村に1団体は必ずあります。頼るならお近くの社会福祉協議会へ!

まとめ:支え合い、助け合いで生きていこう!

応援する群衆とぷるるの絵

今回は「社会福祉協議会」で頼れることや、関わり方をリサーチしました。
注目ポイントは8つです。

  • リタイア世代だけでなく、障害のある方や子育て中の方など、サポート範囲が広い。
  • 誰でも気軽に訪れてOK!
  • 様々な相談やサポートを受けることができる。
  • 福祉に関するいろいろな情報が集まっている。
  • サポートには『全国共通』と『各社会福祉協議会ごとに違う』の2種類がある。
  • 自分が助ける側、ボランティアをする側になることも出来る。
  • 社会福祉協議会は民間の団体。でもやっている事業は公共性が高く行政とも関わりが深い。
  • 社会福祉法により、作ることが定められている。

社会福祉協議会は、助け合い支えあっていく場所だと感じました。

さまざまなサービスを支えているのは、ボランティアさんやNPOの方々。そのため、介護保険外サービスを無料または安い価格で受けられることができるのです。

でも、リタイア世代もサービスをする側に回れるところが、社会福祉協議会の奥深〜いところなんです。


まずは軽い気持ちで、お近くの社会福祉協議会へ足を運んでみてはいかがでしょうか。
新しい扉が開くかもしれませんよ。

今回は以上です!ありがとうございました。

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